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教えて!! 輝きWoman
~T.Academyが紹介する女性活躍企画~

女性として輝いていると思う瞬間それは…

特別企画!スペシャル対談 前半

特別編前編/オンライン直売所「食べチョク」代表 秋元里奈 / 株式会社KoLabo 代表 駒崎クララ

今回は食べチョク代表と秋元さん、株式会社CoLabo代表の駒崎さんと、普段からお二方と親交のある弊社の社長によるビッグ対談をお送りします。「女性として輝く」ことをテーマに、仕事についての悩みや喜びを本音で話していただき、共感する部分が盛りだくさんの内容となっています。前編と後編に分けて掲載します。是非、最後までお楽しみください!!

 

 

今日は貴重なお時間をいただきまして、ありがとうございます。
弊社の受付のスタッフ達が20代から30代で、まさにお二方と同世代なんですが、
そういった同世代の女性に、将来の生き方や仕事の仕方、
モチベーション維持などについて、
お二人からアドバイスをいただければと思います。

 

「その理由でやらないんだったら、
たぶん一生やらないね」
その一言で起業を決意(秋元)

「いろんな方のアドバイスで
起業を決意」(駒崎)

 

お二方とも、当然前職があってそれぞれ独立をされたとわけですが
本当に独立しようと思った時に後押しをしてくれた方ってどんな方々でしたか?

 

秋元私は、後押ししてくれた人が一人います。
もともと起業という選択肢は自分の中になかったんですね、
農業の事業をやりたいっていうのはあったんですけど。
そんな中で、起業っていう選択肢を入れてくれた人がいて、
その人は年下の学生起業家だったんです。
その人に「農業の事業をやりたいけど、大企業の新規事業としてやるのも違うし、
転職もピンとこないんだよね」
と自分のモヤモヤを相談していたら、
「起業したらいいじゃん」と言われたんです。
その人と話して、合理的に起業するのが一番いいという
納得感のある答えにたどり着いたので、
1時間のうちに起業を決意しました。
だから、彼にはめちゃくちゃ感謝してます。

すごいですね。
その1時間で相当説得力があるというか、秋元さんに響いたんでしょうね。

秋元そうですね。
「なんでやらないの?」って言われて、
やらない理由を話したんですよ。
まだ25歳で3年しか社会人やってないとか、
そもそも農業初めてだし農業のことよくわかんない、
とかいろいろ話していたら、
「その理由って別に会社員でいる以上解決されないよね。
その理由でやらないんだったらたぶん一生やらないね。」
って言われて「確かに」って思って。
彼は学生で起業していたので特に説得力があったんですよね。

その方とお会いしたのはある意味ターニングポイントですね。

駒崎私の場合はいろんな方にアドバイスいただく度に
だんだん起業になったという感じですね。
このインタビューのテーマにもあるような、
「モチベーション」に対して私は幼いころから興味があって、
それについてインタビューを私なりにいろんな人に伺ったりしてたんです。
その中でだんだん私はこのサービスをしたいなと思うようになって、
それで起業してたっていう流れですね。

農家を救いたいとか、CAさんのセカンドキャリアを応援したいっていう
思い、そのようなビジョンが明確にあるから、
起業につながったんでしょうね。

 

やりたいことがないのが

コンプレックスだった(秋元)

自分の軸を知ることで

やりたいことを発見(駒崎)

 

秋元やりたいことが見つからないって人が多いですよね。
私も、社会人になってからの3年間、
ずっとやりたいことがないのがコンプレックスだったんですよ。
上司との面談でも「何か悩みある?」って聞かれても
「やりたいことがないのが悩みです」ってことを言っていたので、
やりたいことがないっていう人の気持ちもすごくわかります。

大きな組織にはいれば入るほど、
自分のやりたいことってなかなかできないじゃないですか。
結局言われたことをやらなきゃいけない、ノルマを達成しなきゃいけない、
ということに追われてしまいますよね。

 

駒崎私は、25歳の時から続けているワークがあるんですが
それは3つの円を描いて、やりたいこと、やれること、やるべきこと、
みたいに20個づつリストアップして、その円が重なる部分が自分の軸なんです。
それで私は、CAって私の軸なんだなっていうのがわかったんですよ。

なかなかそういう整理って、
自分でできているようで出来ていないことってありますもんね。

秋元私もそれに近いことをやったことあります。
やりたいことがなくて悩んでた時に、
恩師だった人が「やりたいことをみつけよう」っていう感じの起業をしていたので、
私はそこに入ってやりたいことを一緒に見つけてもらってたんです。
私の場合は自己分析に近いワークで、
嬉しかった経験からやりたいことを探していくっていう感じだったんですけど、
その中で幼少期のところまでさかのぼったんです。
幼少期のことをうろ覚えながら話したときに畑の話が出てきて、
そこから、「農業」がひとつのキーワードじゃないかってことになったんです。
だから、やりたいこととして農業が見つかったのは彼のおかげです。
 

たしかにそうですよね。
幼少期までさかのぼるってあんまりないですもんね。

 

お二人とも、ご両親は当然「独立」に反対!
しかし・・・

 

独立された時、ご両親は何の反対もありませんでしかた?
逆に応援してもらいましたか?

秋元私は言わなかったです。
言わないで、とりあえず会社辞めて事後報告しました。
「会社辞めたよ、起業するよ」って。

でもその事業内容を聞いたら、
ご両親も後押しというか、応援してくれたのでは?

秋元全然です。
もう超ショックを受けてました。
大事な話があるっていうことで親を呼びだしたんですけど、
私の結婚報告だと思ってめちゃくちゃオシャレしてきたんです。
それが、実はちょっと真逆のことだったのでかなりショックだったようで。
実家が農家だったので、もともと公務員になれっていう家庭だったんです。
ですから、言ったとこで、たとえ反対はされないとしても
ポジティブなことは言われないなと思って、
じゃあ言わずに自分でやっちゃおうって。

 

そうですよね。公務員とか着実な安定したものを求められると
なかなか起業っていうのはリスクを伴うから、ご両親は心配しますよね。

 

駒崎私は、父が起業しているようなものなので
父には反対されないかなと思ったんですけど、
父には一番反対されて母は応援してくれました。

 

仕事で一番大切にしているのは・・・
ぶれないこと(秋元)
感謝の気持ちを忘れないこと(駒崎)

 

 

ちょっと話は変わるんですけど
お二人とも仕事を通じて一番大切にしていることって何ですか?

 

秋元「ぶれないこと」を強く意識しています。
信頼って一瞬で崩れるなって思っています。
最近は特にほんのちょっとした言葉のニュアンスとかでも
過敏にネガティブにとられてしまうことがあるので、
すごく気を付けてます。
自分が何となく言った一言がすごく傷つけていたり、
ぶれているように見えていたり、とか、
言葉尻一つでちゃんと伝わらなかったりするので、
すごくそこは今意識しています。
対従業員とか、社外に対してもそうだし、生産者さんとの会話で、
正しく信念が伝わるように一言一句気を使います。
そのために同じことをアウトプットするというか、
繰り返し言うとぶれなくなってくる、ということがあるので
意識的にアウトプットするようにしています。

 

自分の中で言い続けることによって確立されてきますよね。

駒崎私の場合なんですけど、イノシシのように走り始めると、
結構走ってしまって感謝を忘れてしまうんですよね。
なので、感謝をすることを忘れないように、すごく気を付けています。

 

おっしゃる通り、周りの方に感謝の気持ちを持たないと、
周りも逃げていきますよね。

秋元最近、社員に「愛が感じられない」って言われて、
「あ、言葉にしないと感謝は伝わらないな」って思ったんですよ。

 

駒崎周りのチカラがないと全然回らないっていうのを日々感じてるし、
毎秒くらい感謝を感じてるんですけどね。

秋元slackとかテキストで素晴らしい!と
相手には言っているんですけど、
口だと恥ずかしくて言ってなかったんです。
でも、やっぱり直接言わないと伝わらないんだなと思いました。

 

何気ない「ありがとう」って、その一言って大切ですもんね。

自分も1回祖母に言われた言葉を覚えていて、それは
「言った方はすぐ忘れるけど、言われた方は一生覚えてるよ」という言葉なんです。
それは人に対して嫌味を言うとか、嫌なことを言うのは、
言った方はすぐ忘れるけど、言われた方はずっと覚えてる。
逆に感謝の気持ちは、言った方はさりげなく「ありがとね」と言っただけなんだけど、
言われた方は「あのときありがとうって言ってもらえた」って覚えてるんだよね。

モチベーションを保つために・・・

自分の仕事で

喜んでいる人の顔を想像する(秋元)

先輩からの言葉

「目の前のことを全身で」を胸に(駒崎)

 

お二方はどういうふうにモチベーションて保たれてますか?

 

駒崎私の場合は、エアラインにはいるためにOGだった方に
個人的にレッスンを受けてたんです。
そのOGの方から言われた「目の前のことを全身で一生懸命仕事しなさい」という言葉は、
どの仕事でも通じることだなーと思っています。
もう一人、いろんな視点で見て仕事をするように教えてくれた先輩がいて、
この二人の先輩に教わったことは、すごい今でも活きてるなって思います。

 

じゃ、そのお二方の言葉がモチベーションにつながっていて、
今でも何かの時は、それぞれの言葉を思い出してっていう感じですね。

 

秋元私は、いろんな人に性格診断するのをお勧めしてます。
自分がどこに価値を感じるかっていうのを性格診断するとだんだん見えてくるんです。
たとえば、私の場合だと、貢献欲がすごく強いんですよ。
貢献欲と、自己成長と二つあるんですけど。
ですからモチベーションを保つために意識していることは、
自分が今やってることを喜んでいる人の顔を想像するっていうことと、
遠くを見るってことを意識してます。
落ち込んだりとか、ぶれそうなときって、近視眼的になってたりとかするんですよね。
目の前の事象がうまくいかない時は、そこを乗り越えた先を見て、
もともと向かってるゴールだとか、その時に自分がどうなっているかをイメージして、
今はそこへの階段だっていう捉え方ができるように意識してやってます。
正しく自己認識するって大事なことだなと最近すごく痛感しています。

自己認識を嫌がる人もいますよね。

なんか自分の今の形に満足してると、なんかそれを変えようとも思わないし、
結局それを満足とは思ってないんですけど、
別に変革を求めなければ、それでいいやと思う。
改めて見直す機会ができるといろいんな気づきが生まれて、
またいろんな再発見とともにまたいろんな道が出来てくると思うんですよね。
ただ、一歩自分でそれをやろうと思う方ってそんなに多くはないと思うんですよね。

 

秋元最近ちょっと反省したことがあって。
コロナ禍になって人に会わなくなったんですけど、
それによって固定概念が崩れにくくなったことに気付いたんです。
固定概念って自分では当たり前だと思っちゃってるんで自分では気づけないから。
そこが、外の人と話すことで崩しに行けて、
どんどん可能性が広がっていくんですけど、
コロナの影響で家に閉じこもってたので、
全然なくなってしまったなと思って。
最近意識的に、月に4人は、仕事では会わない人と会うようにしています。
固定概念を崩すきっかけを自分からつくりにいくのが大事だなと思っています。

私も、いろんな方と会えば会うほど、
いろんなことに気づかされますね。
むしろ、初めましての人と話すときってワクワク感があって、
たしかにそれがないと、変革を求められなくなっちゃう気がします。

 

落ち込んだ時は・・・
自己分析していくうちに

冷静になっていく(秋元)

「私は何がやりたいんだっけ?」

自分に問いかける(駒崎)

 

また話は変わるんですけど、お二人が落ち込んだ時に
どうやって元のマインドに戻そうとしますか?
なにか気を付けていることとか、ルーティン的なこととかってありますか?

 

駒崎昔は、悲劇のヒロインになりきって、
自分をどんぞこに落とし込んで
いっぱい泣いて次の日忘れるっていうタイプでした。
でも今は軸ができてるんで戻りやすいというか、
「わたし何がやりたかったんだっけ?」っていう問いを自分にすると
戻りやすいっていうのがあります。
こういうハードルもあるか、
みたいな感じで戻れるようにはなってきました。

 

それは自分としての理念があるから、これをやってるからこうなんだ、
と言うふうに戻りやすくなるってことですよね。秋元さんはどうですか?

 

秋元「自分を客観的に理解しようとする」ことでしょうか。
なんで今ショックで落ち込んでいるんだろうっていうことを、
ノートにバーッととりあえず気持ちを書く。
それと自分の性格診断の結果をリンクさせるんです。
例えば、自分は結構人の目を気にするので、
人から嫌われたときにすごく傷つくんですよ。
なので特定の事象が起きたときに、
「これは人から嫌われたと思ったから、
自分の性格的にめちゃ傷ついてるんだな」
というように自分の中で分析しだすと、
自分に中にもう一人の自分がいる感じがして、
ちょっと他人事になるんですね。
そうすると、傷ついてはいるんですけど冷静になって、
「これは性格上しょうがない」と思えてきて、
どんどん冷静になって、元気になります。
後は、だいたい落ち込むときって寝不足なんでめっちゃ寝ます。

 

健康大事ですよね。歳を重ねるごとに、
睡眠とちゃんとした食生活ってほんとに大事なんだなって思いますよね。

 

 

インタビューを終えて…

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後半はお二人が輝いていると思う女性は・・・・からのスタートします。どうぞお楽しみに!!!

オンライン直売所「食べチョク」代表 秋元里奈 / 株式会社KoLabo 代表 駒崎クララ()

特別編前編

秋元 里奈  
▼プロフィール
神奈川県相模原市の農家に生まれる。 慶應義塾大学理工学部を卒業した後、2013年に株式会社ディー・エヌ・エーへ新卒入社。
webサービスのディレクター、営業チームリーダー、新規事業の立ち上げを経験した後
、スマートフォンアプリの宣伝プロデューサーに就任し4部署を経験。
2016年11月に農業分野の課題に直面し株式会社ビビッドガーデンを創業。
2017年5月にこだわり生産者が集うオンライン直売所「食べチョク」を立ち上げる。
リリース3年で、認知度/利用率No.1の生産者特化ECに成長。
また、2019年にはフジテレビ系列「セブンルール」に出演。
2020年4月には、アジアを代表する30歳未満の30人「Forbes 30 Under 30 Asia」に選出。
2020年9月よりTBSのニュース番組「Nスタ」の水曜コメンテーターを勤める。
オンオフ問わず365日24時間着ている「食べチョクTシャツ」がトレードマーク。

駒崎クララ
▼プロフィール
1982年兵庫県神戸市生まれ。神田外語大学外国語学部スペイン語学科(現:イベロアメリカ言語学科スペイン語専攻)卒業。5歳から10歳まで、両親と共にヨットで世界中を航海して過ごす。大学卒業後、アシアナ航空にて7年半キャビンアテンダント(CA)を勤める。その中で、航空会社の枠を超えたCA同士の情報交換の必要性を感じ、CAのためのSNS『CREW WORLD』を開設。2012年、株式会社KoLaboを設立。『CREW WORLD』運営のほか、CAのセカンドキャリア支援のための人材紹介事業やコーチングを行っている。

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