今の自分に満足しない！！「内面からキラキラ湧き出る美しさを追い求めて」

「オリンピックへの夢」がつないだ、鍼灸師への道

鍼灸師になられたきっかけは？

岡本　中学3年生から馬術留学で、学校に行きながら馬術でオリンピックを目指し国際試合に出るために、アメリカとカナダに行っていました。

でも大学卒業の頃、ずっと乗馬だけをやっていくわけにはいかず、どんな仕事をしよか迷っていた時……。
パートナーとして馬術競技で頑張った馬がリハビリ中で、獣医さんがその馬に鍼治療をしてくれました。
その馬はそれまで大学病院で手術を受けたり、様々な治療をしてきましたが改善されず、２～３年リハビリで動けなかった馬が数回の鍼治療で走り出し良くなっていくのが目に見えて感じられました。

効果を目のあたりにし、「何故効いたのか？どのような作用で効いたのか？」とびっくりしたのと同時に疑問ともっと知りたいという気持ちが沸いてきました。それで、日本に帰ってきて鍼灸の学校へ行くことにしました。

すべては、家族である「馬」がいたから

馬がいたから、鍼灸師という発想が生まれたということですか？

岡本　そうなんです。もう本当に私から馬を取ってしまうと何も出来ない。
仕事も出来ないし、もちろん鍼灸とも出会ってないと思います。

馬がいなければ今の私がいないと思います。

もしリハビリしなければいけない馬がいたら、鍼灸を施術した場合どのような改善がありますか？

岡本　獣医さんじゃないとお金を頂いて馬に鍼をすることができないんですが、自分の馬にやる場合は、家族なので私が出来るんです。
鍼を背中とか大腸、お通じのツボにやると、もう即反応してお腹がゴロゴロと動き出すんです。
実は馬は、腸捻転で死んでしまうことも多いので、今でも必要な時には鍼治療を使っています。

人がやっていないこと、人とは違うことをやりたい

日本初、美容鍼灸サロン（麻布ハリーク）を手掛けたきっかけは？

岡本　そうですね。
人がやっていないこと、人とは違うことをやりたいっていう気持ちが元々大きいかもしれないです。

日本では、まだあまり美容鍼が世の中に知られていない状態で始められたのは、当時アメリカでマドンナが美容鍼をやってるという話をネットで知ったのと、アメリカの大学病院でがん治療の為に鍼灸が使われているという情報を知りました。

そこで日本でまだ発展していない美容鍼に可能性を感じました。

鍼灸の中で、自分が燃えられるものは「美容鍼灸」

岡本　鍼灸師の資格を取っても獣医さんじゃないと馬に鍼が出来ない事を知り、何か他におもしろいと思える道は何だろうと思い、迷子になっていました。

そこで動物に鍼ができなくても、何か鍼灸で情熱を持てるものはないかと考えました。
その結果、自分が美容のことが好きなので自分自身が好きなことで、燃えられるものといったら美容かなと思って美容鍼灸をスタートしたんです。

フランスの学会に出席して美容鍼に出会った

どこで美容鍼について学ばれたのですか？

岡本　最初、鍼は顔に打って本当に効果がでるのかまだ分からなったので皮膚科の先生に相談したりして大変でした。
そこで、相談していた皮膚科先生と一緒にフランスの美容学会に行くことになりました。
当時、最新の美容法と言えばメソセラピーという顔じゅうに鍼をして、いろんな美容液を注入していく方法がありました。
世界アンチエイジング学会を見に行って、鍼を顔に刺す効果で美容が叶えられるのか聞いてみようと思いました。

「世界アンチエイジング学会で聞いてみたらそれで自信が持てるんじゃない？」と。

学生鍼灸３年生の時に、世界アンチエイジング学会に行って聞こうと思ったんですけど、何千人、何万人とドクターが参加しているところに、手をあげてしかも英語で聞くことが出来なかったんです。

でも、学会では様々な発表があってその場で「鍼を顔に刺すことの意味はありますか？」と。
聞いてくれている先生もいたんですが、そこで「はい、効きます」ということはもちろんなく、「でも何かしらの治療効果はあるよね」という話までは聞けました。

そこで、私はプラス思考なので、「あーじゃあ、いけるかも」と思って、日本で美容鍼を始めました。

今では世界中から東京に。
きっかけは世界誌フィナンシャル・タイムズ！

とういうことは美容鍼の開拓者ですね

岡本　うーんそうですね。開拓者？（笑）
まあ、もともと海外にあったりもしましたが、日本で美容鍼灸サロンとしては初めてオープンしました。
その後から徐々に美容鍼灸サロンが出来始めて、今では東京にたくさんのサロンがあります。

私のサロンの麻布ハリークには世界各国からも（コロナになる前ですけども）人が訪れるようになりました。

世界誌のフィナンシャル・タイムズにも載せていただき、イギリス、オーストラリア、アメリカ、香港などから美容鍼をうけにサロンへいらっしゃる方が増えました。

行きたいと思えるような空間でありサービスであること

ここ15年の中で、一番イメージが変わった職業と言えるほど、鍼灸院のイメージは素敵に変わりましたよね。

岡本　そうですね。本当に良かったです。サロンの内装だったりとか、接客もたくさん研修しました。他のサービスと比べても気持ちが良いまたは、居心地の良い空間であり、サービスであることでお客様に来ていただけると思うので、そこはこだわり続けたいところです。

自分のマインドもコントロールするのが仕事のうち

本当にこれだけの店舗経営をされて、そしてまた日本メディカル美容鍼協会を立ち上げ、理事もされていて、想像するとお忙しいはずなんですけど、いつもちょっと余裕が感じられます。
自分でリラックスしようとされている事はありますか

岡本　ありがとうございます。
私もちょっと数年前までは余裕がなくって結構自分を追い詰めて仕事をする方だったんです。
知らないうちに自分でストレスが溜まって、何かイライラする感じで。
あんまりイライラするほうじゃないのに、何か自分で自分を追い詰めて時間とかも関係なく仕事をし続けたりした時期が数年前までありました。
でも、それじゃいけないと思って。

やはり自分の時間を上手にコントロールするのも仕事のうちだと思いますし、自分のマインドもコントロールするのが仕事のうちというか自分のため、人生のために、大切なことだと思いました。

リフレッシュ法はやっぱり乗馬が一番ですが、引っ越しで環境をかえたりするのも大きくリフレッシュになっています。

あとは最近、保健所からワンちゃんを引き取ることができました。
ミックル犬で結構大きい。かなり甘やかしてます。ベットで一緒に寝てるし。
もしかして昔、大変な思いをしたかと思い、おもいっきり愛情注いで可愛いがっています。

お客様からの「ありがとう」を直に聞ける喜び。

お仕事をされていて、一番喜びを感じるときはどんな時ですか

岡本　うーん。直接「ありがとう」とお言葉を頂けることでしょうか。
鍼灸ってとても素敵なお仕事で、色々なお仕事と比べても「有難う」って直接言われることが多いのではと思います。
自分が持っている知識と技術で、喜んで頂けるように全力で施術をして、ご期待以上の結果が出たときに、本当に有難うと思っていただける。
その都度、挑戦ではありますが、とても有難い面白い職業です。

新しいものをやるには、捨てるのも必要。
サスティナブル、持続可能な生活

今までターニングポイントと言えることはありましたか？

岡本　考えたんですけど。正直まだなくて…。これからなんだと思います。
いつかやりたい事があって、具体的には田舎の方に住むということなんですけど。

今流行ってる言葉でもあるんですけどサスティナブル、持続可能な生活を送れるように。
人間だけがメインでなくて、人間も自然もメインという考え方です。

自然と一緒に、自然を生かしながら生活を送るっていうことをしたくて。

コロナの影響で仕事もオンラインになり、田舎でサスティナブルな生活を送るもの少しづつ可能になると思っています。
それが実行できる時が、大きなターニングポイントになるんじゃないかなと思っています。

実は「リトルカナダ」を日本につくりたい

さすがですね
真理さんは、やることが素早いし、やっぱりこういう時代っていうか世の中の波に乗っちゃうんですね。

岡本　コロナなどが起こるこういう時代だからこそ田舎なのでしょう。
プラス思考だから思うってところでしょうかね。（笑）
でも、その時にはぜひ遊びに来てください。リトルカナダみたいなところを作りたいんです。

日本の田舎の自然もとっても綺麗なのに、そこに建物の立て方で美しい自然が台無しに見えるのは好きじゃなくて…

たとえフェンス一つでも自然を生かせる様な色で美しく統一したりとか、木やお花が家や道路の周りに美しく植えられているリトルカナダみたいなイメージです。

今の自分には決して満足しない

ご自身で輝いていると感じるときはありますか

岡本　皆さんもそうだと思うんですけど、やりたい事ができている時じゃないでしょうか。
本当は私の今欠けているところなんですけども、追求心が強くて今の現状に満足しないんで、もう自分で本当に嫌になちゃう、それが今の自分に満足できたらもっと輝けるんじゃないかと思うと悔しい！　悔しいですね。

内側からキラキラと湧き出る美しさ。

美の秘訣
やはりお肌がとても綺麗ですね。ご自分でも美容鍼されるんですか

岡本　自分でもやります。貼る鍼とかシールの鍼やパックとか。
でも、やっぱりお顔がどうこうではなく、どんな方でも美しい人って、美しいじゃないですか。

内から湧き出ているようなキラキラ感じる美しさ、別にお化粧しなくてもお化粧が薄くても、キラキラオーラや表情までが自然と美しい人になりたいなと思っているんです。
その為にはやっぱり、心を常にポジティブに持っていくこと。

鍼以外にやってることと言ったら、よく食べ良くお酒を飲むことと、あとは心をポジティブに持っていくことで、お肌にもでてくるんじゃないかな。
美しさと健康のためには、まず心が健康でできるだけ美しくいないといけないのかなと。

やりたい事、尚且つ人のためにつながることに全力を

輝きたいと思っている女性にアドバイスをお願いします

岡本　自分で日々楽しいこと、やりたいことを見つけて、そこに向かって行動している時が輝けるんじゃないのかなと思います。
若い時だったらそれが何であってもいいと思います、人に迷惑かけたり傷つけなければ。

でも大人になってからだと違ってくるのではと思います。
自分のやりたいことが、人のためにつながることでもあると良いですね。
自分だけではなくて、自分も周りも嬉しく幸せになれれば最高です。
自分のやりたい事、だけど人の為にもなる事で、全力を尽くすって事がおすすめ。